安全衛生担当者・総務担当者様向け

安全大会の講演テーマ5選
製造業・運輸業の担当者が選ぶ人気ネタと成功のコツ

「今年の安全大会、何をテーマにしよう…」と悩んでいませんか?
この記事では、製造業・運輸業・建設業で人気の講演テーマ10選と、
「眠くならない」「翌日から実践できる」安全大会の作り方を解説します。

7月 全国安全週間 10月 労働衛生週間 製造業・運輸業・建設業向け

「毎年同じテーマで、従業員が飽きている…」

安全大会の企画担当者は、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 何をテーマにすればいいか分からない
  • 毎年同じ内容でマンネリ化している
  • 講演中に居眠りする人が多い
  • 終わった後に「良かった」という声がない

この記事を読めば、自社に合ったテーマの選び方と、効果的な安全大会の作り方が分かります。

安全大会のテーマ選びで押さえるべき3つのポイント

まず、講演テーマを選ぶ前に知っておきたい3つの基準を紹介します。この基準を押さえておくと、「なんとなく」ではなく「根拠を持って」テーマを選べるようになります。

1

自社の労災傾向に合っているか

過去に自社で発生した労災や、ヒヤリハットの傾向を確認しましょう。転倒が多いなら転倒予防、腰痛が多いなら腰痛予防というように、実際の課題に直結するテーマを選ぶことで、従業員も「自分ごと」として聞くことができます。

安全衛生委員会の記録や、労災報告書を見返すと、自社に合ったテーマが見えてきます。

2

「また同じ話か」と思われないか

毎年同じテーマ、同じ講師、同じ形式では、従業員の関心は薄れてしまいます。マンネリ化を防ぐためには、以下のような工夫が有効です。

  • テーマは同じでも「参加型」の形式を取り入れる
  • 外部の専門家(理学療法士、産業医など)を招く
  • 自社の事故事例やデータを使って具体的に話す
  • グループワークやディスカッションを入れる
3

翌日から実践できる内容か

安全大会の目的は、「聞いて終わり」ではなく、従業員の行動が変わることです。講演を聞いた翌日から職場で実践できる具体的なアクションが含まれているかを確認しましょう。

例えば、「腰痛に気をつけましょう」という精神論ではなく、「この3つのストレッチを朝礼で毎日やりましょう」という具体的な行動指針があると、効果が出やすくなります。

【定番5選】安全大会で人気の講演テーマ

ここからは、製造業・運輸業・建設業の安全大会で実際によく選ばれているテーマを紹介します。まずは、多くの企業で採用されている「定番テーマ」から見ていきましょう。

📌 当社(まちリハ)が専門提供するテーマ
転倒予防・腰痛予防・参加型(体験型)研修です。
その他のテーマ(熱中症、KY活動、メンタルヘルス等)は、安全大会の企画の参考として紹介しています。

1

転倒予防・つまずき防止専門家解説

製造業・運輸業における労働災害で最も多いのが「転倒」です。厚生労働省の統計によると、転倒災害は休業4日以上の労働災害の約25%を占めています。特に40代以上の中高年労働者に多発しており、加齢による筋力低下やバランス機能の低下が一因と考えられています。

転倒の原因は大きく3つに分類されます。

  • 環境要因:床の濡れ、段差、照明不足、通路の障害物
  • 行動要因:急ぎ足、ながら作業、ポケットに手を入れたまま歩く
  • 身体要因:筋力低下、バランス機能の低下、視力低下

安全大会で転倒予防をテーマにする場合、③の身体要因に焦点を当てた「参加型の予防体操」が効果的です。従業員が「自分の体の状態」を知ることが、行動変容の第一歩になります。

💡 理学療法士からのアドバイス

当社(まちリハ)では、バランステストで自分の転倒リスクを知る → つまずきを防ぐストレッチを学ぶ → 翌日から職場でできる3分体操を持ち帰る、という流れで参加型研修を行っています。「体を動かすから眠くならない」と好評です。

2

腰痛予防・正しい持ち上げ方専門家解説

腰痛は、転倒と並んで製造業・運輸業で多い労働災害です。特に、荷役作業、介護作業、長時間の立ち仕事・座り仕事に従事する方に多く発生しています。厚生労働省は「職場における腰痛予防対策指針」を定め、企業に対策を求めています。

腰痛の原因は、「姿勢」「動作」「体力」の3つに分けられます。特に、重量物を持ち上げる際の姿勢が重要で、「足を使わずに腰だけで持ち上げる」という間違った動作が腰痛の原因になります。

💡 理学療法士からのアドバイス

「腰痛予防」と聞くと難しそうに感じますが、正しい持ち上げ方は3つのポイント(足を開く・膝を曲げる・荷物を体に近づける)を覚えるだけ。参加型研修で実際に体を動かしながら学ぶと、翌日から正しい動作が習慣化しやすくなります。

 

▶ 製造業の腰痛対策をさらに詳しく知りたい方は製造業の腰痛対策|現場で続く予防法と研修活用のポイントをご覧ください。

3

熱中症対策

夏場の安全大会で定番のテーマです。特に製造業・建設業・運輸業など、屋外作業や空調のない環境で働く従業員が多い企業で重要視されています。

厚生労働省は「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を毎年実施しており、職場における熱中症予防対策の徹底を呼びかけています。講演では以下のような内容が扱われることが多いです。

  • 熱中症の初期症状と対処法
  • WBGT(暑さ指数)の活用方法
  • 水分・塩分補給のタイミング
  • 作業環境の改善策
4

KY活動(危険予知トレーニング)

KY活動は、「危険(K)予知(Y)」の頭文字を取った安全活動で、作業前に潜在的な危険を予測し、対策を立てる手法です。製造業・建設業で広く導入されており、安全大会でも定番のテーマです。

講演では、KYシートの書き方、イラストを使った危険予知訓練、グループディスカッション形式での実習などが行われます。参加型の形式を取り入れやすいテーマです。

5

ヒューマンエラー防止

「うっかりミス」「思い込み」「確認不足」など、人間の特性に起因するエラーを防ぐためのテーマです。製造業の品質管理や、運輸業の安全運転にも関連する幅広いテーマです。

講演では、ヒューマンエラーが起きるメカニズム(注意力の限界、疲労、ストレスなど)と、それを防ぐための仕組み(ダブルチェック、指差呼称、チェックリストなど)が解説されます。

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【注目5選】マンネリを解消できる講演テーマ

続いて、「毎年同じで飽きた」という声を解消できる、注目のテーマを紹介します。定番テーマに新しい切り口を加えたい場合にもおすすめです。

6

参加型・体験型の安全研修専門家解説

「講師の話を聞くだけ」の一方通行の講演では、どうしても集中力が続きません。特に、普段デスクワークをしていない製造業・運輸業の従業員にとって、長時間の座学は苦痛に感じることが多いです。

参加型・体験型の研修を取り入れることで、以下のような効果が期待できます。

  • 眠くならない(体を動かすので)
  • 記憶に残りやすい(体で覚えるので)
  • 仲間との会話が生まれる(グループワークで)
  • 翌日から実践しやすい(具体的な動作を学ぶので)

💡 理学療法士からのアドバイス

当社の企業研修では、受講者アンケートで「講演の分かりやすさ96%」という高評価をいただいています。「体を動かしたり頭を使ったりする場面も多く、楽しく参加し理解することが出来た」という声が多いのは、参加型の効果です。

7

高年齢労働者の安全と体力づくり専門家解説

少子高齢化に伴い、60歳以上の労働者が増加しています。厚生労働省は「エイジフレンドリーガイドライン」を策定し、高年齢労働者の安全と健康確保を企業に求めています。

高年齢労働者は、転倒・腰痛のリスクが特に高いため、体力測定や予防体操を取り入れた研修が効果的です。「エイジフレンドリー補助金」を活用して、外部講師を招く企業も増えています。

💡 理学療法士からのアドバイス

高年齢労働者向けの研修では、「自分の体力の現状を知る」ことから始めます。バランステストや筋力チェックを行い、個人に合った予防体操を処方します。「若い頃と同じ動き方ではダメ」という気づきが、行動変容のきっかけになります。

8

睡眠・疲労回復と安全

睡眠不足や疲労は、注意力の低下を招き、労働災害のリスクを高めます。特に運輸業のドライバーや、交代勤務のある製造業では重要なテーマです。

講演では、質の良い睡眠のとり方、疲労回復のための休息方法、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクなどが解説されます。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド」が参考になります。

9

メンタルヘルス・ストレス管理

労働安全衛生法により、50人以上の事業所ではストレスチェックが義務化されています。メンタルヘルス不調は、注意力低下や判断ミスにつながり、労働災害のリスク要因にもなります。

講演では、ストレスのセルフケア、ラインケア(管理者による部下のケア)、相談窓口の活用方法などが解説されます。

10

交通安全・運転時の安全

運輸業はもちろん、営業車を使う企業や、通勤時の交通安全も含めて、幅広い業種で取り上げられるテーマです。

講演では、ドライブレコーダーの映像を使ったヒヤリハット事例、あおり運転への対処法、飲酒運転・居眠り運転の危険性などが解説されます。地域の警察署や自動車安全運転センターから講師を招くケースも多いです。

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講演時間別のテーマ選びと構成のコツ

安全大会の講演時間は、企業によって60分〜90分以上までさまざまです。時間に応じたテーマ選びと構成のコツを紹介します。

講演時間おすすめ構成ポイント
60分講義+実技の組み合わせ導入10分 → 講義20分 → 実技25分 → まとめ5分
「なぜ必要か」を理解してから実践できる標準的な構成
90分以上複数テーマor深掘り+質疑テーマ①40分 → 休憩10分 → テーマ②30分 → 質疑10分
途中休憩を入れて集中力を維持

時間別の具体例

60分の場合:腰痛予防講座(標準)

60分あれば、「なぜ腰痛が起きるのか」という理論と、「どうすれば防げるのか」という実践の両方を伝えられます。腰痛のメカニズム解説(15分)→ 正しい持ち上げ方の実習(20分)→ 腰痛予防ストレッチ(20分)→ まとめ(5分)という構成が効果的です。

90分の場合:転倒予防+腰痛予防

90分あれば、転倒予防と腰痛予防の両方を扱うことができます。テーマ①転倒予防(40分)→ 休憩(10分)→ テーマ②腰痛予防(30分)→ 質疑応答(10分)という構成で、より深い理解と実践につなげられます。

「眠くならない」安全大会にするための3つの工夫

せっかくの安全大会も、従業員が眠ってしまっては意味がありません。「眠くならない」安全大会にするための工夫を紹介します。

1

参加型・体験型を取り入れる

最も効果的なのは、「聞くだけ」から「参加する」へ形式を変えることです。体を動かすストレッチ、グループでのディスカッション、クイズ形式の確認テストなどを取り入れると、集中力が持続します。

当社(まちリハ)の研修では、「体を動かしたり頭を使ったりする場面も多く、楽しく参加し理解することが出来た」という声を多くいただいています。

2

自社の事例・データを使う

「一般論」ではなく、「うちの会社で起きたこと」を話題にすると、従業員の関心が高まります。過去のヒヤリハット事例、労災データ、現場で撮影した写真などを使うと、「自分ごと」として聞いてもらえます。

講師に事前に自社の情報を共有し、内容をカスタマイズしてもらうことで、より効果的な講演になります。

3

専門家(理学療法士等)を招く

毎年同じ社内の人が話すのではなく、外部の専門家を招くことで、新鮮さが生まれます。特に、転倒予防・腰痛予防のテーマでは、体の専門家である理学療法士が講師を務めると、内容に説得力が増します。

「いつもと違う人の話」「専門家の話」というだけで、従業員の聞く姿勢が変わることも多いです。

まとめ:テーマ選びで安全大会を成功させる

安全大会のテーマ選びは、「自社の課題に合っているか」「マンネリ化していないか」「翌日から実践できるか」の3つの基準で考えることが大切です。

この記事のポイント

  • 自社の労災傾向を確認し、課題に直結するテーマを選ぶ
  • 参加型・体験型を取り入れて、眠くならない工夫をする
  • 専門家(理学療法士等)を招いて、内容に説得力を持たせる
  • 翌日から実践できる具体的なアクションを持ち帰ってもらう

転倒予防・腰痛予防をテーマにした安全大会をお考えの場合は、理学療法士による参加型研修をご検討ください。

理学療法士による参加型研修

転倒予防・腰痛予防講演のご相談窓口

「テーマは決まったけど、講師をどう選べばいいか分からない」
「参加型の研修にしたいけど、具体的にどうすればいいか分からない」
そんなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

※ しつこい営業は一切いたしません | 1営業日以内にご返信します

この記事の監修者

倉地 洋輔(くらち ようすけ)

資格:理学療法士、認定理学療法士(介護予防)、第1種衛生管理者、健康経営エキスパートアドバイザー、腰痛予防労働衛生教育インストラクター

経歴:理学療法士として16年以上の臨床・講師経験を持つ。東京都産業保健総合支援センター相談員、東京都介護予防フレイル予防推進支援センター広域アドバイザーを務める。製造業・運輸業等向けの転倒予防・腰痛予防講座を多数実施。